当館では、個人用ビデオカメラが発売された1988年より現在まで、東アジアの社会人類学調査中に撮りためた1056本の中から、当ビデオ舘用に適宜選択して上映しております。 ビデオは、写真と違い映写してからでないと内容の見当がつきません。そこで中身が予め判るようにダイジェスト版である「速覧」をご用意しております。どうぞ、「速覧」眺め興味を持たれるものが有ましたら「本体」をご覧ください。 末成道男
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KeithBrown水沢・黒石40年後訪問(2001年8月3〜4日)
速覧 本体
沖縄 〓1988.0826 伊是名 盆拝み
速覧 本体沖縄中部の離島 伊是名で行われていた盆行事。
沖縄では、本土のような寺の檀家制度と結びついた佛教は定着していないが、祖霊の迎え、送りや新盆の祭壇を設け足りする本土類似の慣行行事のあることがわかる。沖縄 〓1988.0827伊是名 屋那覇拝み
速覧 本体沖縄中部の離島 伊是名島に聳える山岳信仰は、これに続いて行われる少年が山から霊力をもたらし、部落のお払いをするシニグという習俗と結びついている。
プユマ族マガヤウ(喪明儀礼)(2001年12月26〜31日)
パイワン族村(1991年9月2日)
速覧 本体M村は台湾南西部のパイワン族が住む。
26年後の再訪時に、以前日本語で話したことの無かった牧師夫人の日本語が流暢なのに驚き質問したら、パイワン語訳聖書に満足できず、日本語版を夫君に尋ねて独習したという。パイワン族村(2000年3月26日)
速覧 本体再訪8年後元牧師宅三訪時のビデオである。
夫君は他界されていたが、更に滑かな日本語で裏山洪水伝説、元頭目家屋の教員宿舎幽霊出現など話され、教徒信仰とは別の神霊認識を垣間見れた。帰途教会の礼拝を見学した。顕化宮における旧暦七月の普度(1989.0827)
速覧 本体顕化宮は、台湾北部苗栗市郊外五の湖三村廟の一つで、人里離れた東端にある。現住持が隣村のお堂で修行した後、自家で神がかりになって託宣を伝えていたが、よく当たると評判になり、信者が集まるようになった。 土地改革で周囲の土地を獲得し、村の知識人たちの応援を得、寄進を集め現在の規模の廟于を建てた。 しかし、住持の独断が目立つようになると、村の支持者が離れ、参拝者は外部の者に限られ、普度のような年中行事でも他の二廟のような熱気は認められない。 1991.1208(旧暦一二月三日) 紅毛館パスヴァケ
速覧 本体パスヴァケは、サイシャット族の父系リニージが集まって餅を搗き祖先に供える最大の年中行事である。 サイシャット族は、山の渓流沿いに散許してきたので、一族が集まって顔をあわせる契機となっている。 サイシャット祭地「向天湖」、位牌、選挙宴会、村廟(1991.1209=10)
速覧 本体南北サイシャットが連合して、伝説上の小人の霊を慰めるパスタアイ祭の行われる山奥の「向天湖」集落の様子と、漢化した家庭祭壇、選挙運動の宴席、漢式の村廟をま普通にとめた。 サイシャット集落でも漢族との雑居に伴いこうした廟の建築や増築への寄進も当然とされるようになっている。 道教式做功徳 後龍
速覧
本体1 本体2 本体3
本体4 本体5 本体6
帰依礼(2015年5月31日)
釈迦誕生日(陰暦で定める)に、フエ南宗(上座部佛教)6寺は、毎年輪番で一寺に集まって祝う。
これは、北宗(大乗佛教)の祝典が終わったころ内庭の祭壇で開始した礼拝。行事は本堂に移り、翌朝未明まで続く。
フエ「南宗の寺と儀礼」
上座部仏教において、最大の年中行事カティーナ(Kathina)が、ベトナム中部の旧王都フエで秋に行われているのを撮影したものである。大乗仏教の牙城であるフエに、これほどしっかり根付いていること、しかも若い世代の参加者が多いこと、独自性を保ちながら、大乗仏教の信徒や寺院と対抗することなく信者を増やしていること、タイ、ミャンマー、スリランカなどとの交流も留学などの形で深まっていることなどが印象的であった。すべての寺の行事を見ることはできたが、条件の違いによる疎密もあり、機械的な比較はできないが、併せてみることによって明らかになることも少なくない。
佛誕 南宗 法倫寺(2015年6月1日)
速覧 本体釈迦誕生日(陰暦で定める)に、フエ南宗(上座部佛教)6寺は、毎年輪番で一寺に集まって祝う。
これは、北宗(大乗佛教)の祝典が終わったころ内庭の祭壇で開始した礼拝。行事は本堂に移り、翌朝未明まで続く。佛誕 北宗 慈曇寺(2015年6月1日)
本体陰暦4月15日早朝佛誕の祝賀式は、この寺にはベトナム佛教教会本部が置かれ北宗(大乗)仏教の中心であり、フエの寺々や大勢の信徒が詰めかけ、儀礼よりも、主催者や招待客挨拶の演説が大部分の時間を占めていた。 禅林寺 Kathina(2014年10月9日)
速覧 本体
増光寺 Kathina(2015年7月2日)
速覧 本体南宗(上座部)佛教の年中行事最大のカティーナ祭。
信徒が供物を頭上に捧げ持ち本堂を三周、堂内に入り、礼拝に始まり一連の行事がおこなわれる。僧が僧衣を着ける所がハイライト。西側から全体の流れを概観した。玄空寺 Kathina(2014年10月11日)
速覧 本体
定光寺 Kathina(2014年10月13日)
速覧 本体開始直後の豪雨で本堂三周行事を省略し、本堂で行われた一連の行事を東側から観察。信徒代表の細かな動き、前列に座った小僧の様子などの細事や若僧が僧衣(帯布)を準備し、主役の僧が身に着けるのを間近に観察した。 法倫寺(2014年10月14日)
速覧 本体
フエ「船で嫁迎え」
速覧 本体香江の対岸にある新婦の実家に早朝準備を整え、出発新婦の親族、隣人、知己の見守る中祖先に礼拝した後、近親者より金の装身具や餞別をもらい身につけた後、家族と共に船に乗って新郎宅に明け方に到着、新郎宅の祖先祭壇に礼拝した後、祝宴を張る。その後、戻る新婦の家族を波止場まで見送る。
フエ「明郷黄安氏の忌祭」
速覧 本体サイゴンに居を構え、老母が亡くなったので戻ってきて、一族の祠堂で、僧侶を招着、親族、知己を招いて葬儀を行った。盛大な供物の中に、貧民に分け与える込め袋が積まれていたのが印象的であった。
中部清福村 葬礼「出棺指揮Ca翁」
本体ベトナム中部の葬式では、出棺の際に近所の人々が棺を担ぐが、一人の長老が棺與二仁王立ちに立って葬式を取る。到着して、は見事である。庭に八の字を描きながら棺前に整列する担ぎ手をまとめ、門を出て最初の休憩地に行くまでの姿は、見事である。
葬礼 埋葬 梅州市
速覧 本体文革のしばりも解け、広東省山間部の梅県客家地域では、埋葬も伝等的習俗で行われていた。 道教式の葬礼を徹夜で済ませたのち、楽隊や幡持ちの長い行列の後尾に担がれた棺と喪服を付けた遺族が徒歩で墳墓の有る山を登る。
客家の宗教儀礼
速覧 本体埋葬の後、民間道教系の専門家が、冥土から丁度した亡霊の済度を礼拝し、道教神の神々や、佛陀に祈願した後、浄土に送り、その後、民間道士の松明踊りを含む感謝の儀礼が行われる。当時の経済状況では、このような儀礼を地元で行うことは、不可能で、香港在住の子孫が出資、参加していた。