書誌のオンライン検索 岩崎文庫 善本 画像データベース

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岩崎文庫 善本 画像データベース


 この画像データベースは、岩崎文庫の善本のうち、日本において、奈良朝—平安朝期に書写された漢籍の古写本を選んで、全頁資料として作製したものである。中国では唐代に当たる時期の写本で、他には殆ど存在しない貴重な古文献の資料である。  

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2007/3/22公開 8/24解題追加 10/31画像追加
日本学術振興会 平成18〜科学研究費補助金の成果です。

分類別リスト書名リスト

国宝
 経部
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総集
【書名】文選集注残五巻 存巻第四十八第五十九第六十八第八十七第一百十三
【編著者】闕名撰‎
【書写事項】〔平安中後期〕鈔本
【巻冊】巻子七軸
【書誌事項】改装楮紙黄染
1紙26.4〜29.1×54.5〜58.0㎝(截落あり)(全長632.3〜2035.5㎝)
烏糸単辺界高21.4〜22.1㎝
有界毎紙19〜20行毎行10〜11字
第一軸:巻第四十八(首闕自「飜飛游江記」至巻末)、1紙28.8×55.5㎝(截落あり)全25紙、界高21.5㎝有界毎紙20行
第二軸:巻第五十九(首闕自「和伏武昌…」至翫月城西門解中一首)、1紙29.0×56.5㎝全28紙、界高21.6㎝有界毎紙19行(第一紙19行、第二十八紙6行)
第三軸:巻第五十九ノ二(自始出尚書中一首至巻末)、1紙29.0×56.5㎝全29紙、界高21.6㎝有界毎紙19行(第一紙13行、第二十九紙6行)
第四軸:巻第六十八、1紙26.4×56.5㎝(截落あり)全41紙、界高22.1㎝有界毎紙20行
第五軸:巻第八十八(首尾闕自「而已誥難之風…」至「於是諸大夫…」)、1紙29.1×54.5㎝(截落あり)全11紙、界高22.1㎝有界毎紙20行
第六軸:巻第百十三(首闕至「是悲夫李善曰…」)、1紙28.6×58.0(截落あり)全21紙、界高22.0㎝有界毎紙20行
第七軸:巻第百十三ノ二(自「悲夫痛傷之辞也矣」至巻末)、1紙28.6×58.0(截落あり)全24紙、界高22.0㎝有界毎紙20行
無点、但し平安後期の朱校訂書入
巻第八十六に辛亥五日附羅振玉題、宣統三年(1911)六月廿三日附楊守敬跋あり
印記 第四軸巻第六十八「□州田氏蔵書印」「田偉後裔」「審美珍蔵」「伏侯在東精力所聚」「景偉□印」「七啓庵」「楊守敬印」「星吾七十以後書」「鄰蘇老人」「潜守秘笈」「潜守金石」、第五軸巻第八十七「伏侯獲観」、巻第百十三「島田翰読書記」、巻第四十八「雲邨文庫」
【解題】文選は梁の昭明太子蕭統(501-531)が編纂した詩文総集で、梁以前凡そ一千年間に出た文人百数十人の詩文約八百首を輯める。文選の日本伝来は古く7世紀頃にあり、のち広く識者に読まれ、平安朝には最も盛んに行われた。 本書は、李善注五臣注など、集注本の形態を伝える貴重本。邦人撰述であるが、撰者未詳。島田翰、和田雲邨等著名蒐集家の手を経て岩崎文庫に入る。もと全120巻あったといわれるが、現在はその多くが佚われ、本書の他には、金沢文庫に一連をなすもの12巻(19軸)が所蔵され、その他を併せ、20巻のみが伝存する。 本文の注釈に、唐の李善注、呂延済・劉良・張銑・呂向・李周翰の五臣注の他、陸善経注・鈔・音決を引用し、更に「今案」として編者の所見を記している。陸善経注以下は中国には伝わっていない。また鈔・音決は唐初の人、公孫羅の文選鈔・文選音決が日本見在書目に見えるが、果たしてこれらの書であるかどうか確言は出来ない。然しこの書は、今日中国に伝存する注釈書以上に、これらの佚書を引用していることで、特に重視されている。 金沢文庫旧蔵。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.4)
【請求記号】一-B-3
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