書誌のオンライン検索 → | 岩崎文庫 善本 画像データベース |
この画像データベースは、岩崎文庫の善本のうち、日本において、奈良朝—平安朝期に書写された漢籍の古写本を選んで、全頁資料として作製したものである。中国では唐代に当たる時期の写本で、他には殆ど存在しない貴重な古文献の資料である。
分類別リスト | 書名リスト |
国宝 | ||||
重要文化財 | ||||
奈良時代 | ||||
平安時代 | ||||
子部 | ||||
国書 | ||||
鎌倉時代・南北朝 | ||||
経部 | ||||
国書 | ||||
室町時代 | ||||
経部 | ||||
【書名】 | 毛詩詁訓伝二十巻 | |||
【編著者】 | 漢毛亨伝 漢鄭玄箋 明余謙音考 | |||
【書写事項】 | 〔室町中期〕鈔本 | |||
【巻冊】 | 大二冊 | |||
【書誌事項】 | 改装淡香色無地表紙 打付書「毛詩 天(地)」 書型26.7×17.0㎝ 無辺無界毎半葉8行毎行23字字高約20.0㎝ 本文同筆墨筆細字訓点・ヲコト点・細字音義注、別時薄墨細筆校異・音訓加筆、朱ヲコト点・句読・校異・片仮名音訓、また朱別筆勾点・校異等 表紙裏打〔江戸中期〕詩稿反故貼付 印記「鹿苑寺」「〔明〕本」「雲邨文庫」 | |||
【解題】 | 毛詩は詩経のもとの名で、漢の人、毛亨が伝えたところから毛詩ともいった。儒教教典の一、紀元前6世紀頃作られたと思われる中国最古の詩集である。 本文巻首「毛詩巻第一 国風一 周南一之二/周南関睢詁訓伝第一 金陵余謙音考 鄭氏箋」と題す。朱墨三種の書き入れがあり、墨筆は同筆と思われ、校異、音義・音訓注等詳密で、一部は折り目を切り開いた紙背に及ぶ。朱筆は濃淡二種。 『経籍訪古志』には「求古楼蔵」として著録。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.27) | |||
【請求記号】 | 一-C-32 | |||
画像 | ||||
孝経 | ||||
【書名】 | 古文孝経 | |||
【編著者】 | 漢孔安国伝 | |||
【書写事項】 | 〔室町後期船橋枝賢〕鈔本 | |||
【巻冊】 | 大一冊 | |||
【書誌事項】 | 改装褐色表紙 書型27.5×21.5㎝ 単辺界高20.4㎝ 有界毎半葉7行毎行14字 巻末講経識語「天文六年二月廿五日講始三月廿九日講畢六ケ度 環翠軒宗尤判/天文十四年八月 於越州一乗谷遊楽寺講之/同十五年四月十七日 於越州一乗私宅講之/枝賢一元保蔵主発起/於私宅講一松永彈正忠久秀発起/於接州多喜山城講之一久我大納言入道殿御発起/於彼御亭講之」 後表紙裏修補奥書「元禄三庚午春三月初一紙補写□加表紙」 本文同筆ヲコト点(明経点)・墨筆返点・四声点 印記「船橋蔵書」「□錫氏□」「里」「雲邨文庫」他不明印1 | |||
【解題】 | 孝経は、十三経の一で、曾参の門人が孔子と曾参との孝道に関する問答を筆録したものといわれる。日本には早く伝わり、養老律令には孝経に関する学令が規定されていて、孔・鄭二注の行なわれたことが知られる。 本書は、宣賢校点本転写本とされ、筆跡は、枝賢に酷似しており、枝賢自筆本の可能性も高い。序第一丁は、元禄頃の補写であり、その補写丁にも船橋家の印記があるため、同家で補写されたと思われる。 (『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.12) | |||
【請求記号】 | 一-C-14 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 孝経直解 | |||
【編著者】 | 闕名撰 | |||
【書写事項】 | 〔室町末期〕鈔本 | |||
【巻冊】 | 大二冊 | |||
【書誌事項】 | 原装本文共紙表紙、〔江戸初期〕後補白楮紙覆表紙、新補茶褐色無地覆表紙 原表紙打付書「孝経上(下)」、新補書題簽「孝経直解上(下)」 書型26.5×19.0 単辺18.0×14.0㎝ 有界毎半葉8行毎行20字 各冊首に「快運」墨識語あり 本文同筆朱引・朱句読・墨筆返点・送仮名、眉上に数次に亘る訓義注、〔江戸初期〕墨筆音義注 印記「慶」「木正辞章」 | |||
【解題】 | 孝経は、十三経の一で、曾参の門人が孔子と曾参との孝道に関する問答を筆録したものといわれる。日本には早く伝わり、養老律令には孝経に関する学令が規定されていて、孔・鄭二注の行なわれたことが知られる。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.13) | |||
【請求記号】 | 一-C-55 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 孝経直解一巻 存序 | |||
【編著者】 | 闕名撰 | |||
【書写事項】 | 〔室町後期(弘治三年以前)〕鈔本 | |||
【巻冊】 | 大一冊 | |||
【書誌事項】 | 原装本文共紙表紙、改装淡縹色布目表紙 原表紙打付書「古文孝経序」「貞印□」後補書題簽「孝経直解巻一 完」右上「弘治三年奥書」附箋貼附 書型26.5×19.6㎝単辺18.6×14.0㎝ 有界毎半葉7行毎行20字注小字双行 本文別墨筆識語「江州北惣持寺末寺八幡宮放生寺之住僧貞印之」又別墨筆識語「弘治三年二月廿七日西塔南尾善住院二位」(末) 本文同筆朱印・朱句読・墨筆振仮名・返点、眉上細字漢文仮名交注 印記「樋口光義」「雲邨文庫」 | |||
【解題】 | 孝経は、十三経の一で、曾参の門人が孔子と曾参との孝道に関する問答を筆録したものといわれる。日本には早く伝わり、養老律令には孝経に関する学令が規定されていて、孔・鄭二注の行なわれたことが知られる。 本書は、「古文孝経序」の部分のみの零本。書写年は未詳であるが、弘治三年(1557)の識語があることから、それ以前の書写と思われる。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.13) | |||
【請求記号】 | 一-C-3 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 孝経直解一巻 存序 | |||
【編著者】 | 闕名撰 | |||
【書写事項】 | 天正五年(1577)釈文石鈔本 | |||
【巻冊】 | 大一冊 | |||
【書誌事項】 | 原装本文共紙表紙、緒斐交漉紙両面書、後補茶褐色無地覆表紙 楮斐交漉紙両面書 原表紙打付書「孝経」下部朱筆「律」又下部墨筆「平勝辰」、見返墨筆「入朱/福応山」、後補表紙書題簽「孝経直解 天正五年抄本」 書型27.7×20.0㎝ 単辺19.0×14.8㎝ 有界毎半葉9行毎行20字内外 書写奥書「下野国足利於学校之中 書写之/于時天正第五〈竜集/丁丑〉初冬望日 秀円文石」 本文同筆墨筆返点・眉上傍注・朱印朱句読、朱筆義注等 印記「橘儀」「雲邨文庫」 | |||
【解題】 | 孝経は、十三経の一で、曾参の門人が孔子と曾参との孝道に関する問答を筆録したものといわれる。日本には早く伝わり、養老律令には孝経に関する学令が規定されていて、孔・鄭二注の行なわれたことが知られる。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.13) | |||
【請求記号】 | 一-C-4 | |||
画像 | ||||
四書 | ||||
【書名】 | 論語集解十巻 | |||
【編著者】 | 魏何晏集解 | |||
【書写事項】 | 〔室町後期〕鈔本 | |||
【巻冊】 | 半二冊 | |||
【書誌事項】 | 後補香色無地絹表紙 打付書「論語上(下)」 書型23.8×16.9㎝ 単辺18.1×14.2㎝ 有界毎半葉9行毎行20字 本奥書「応永十七年康(ママ)寅十二月閲了時大雪初晴氏秋記之也」(巻上巻二末)「寛正元歳康(ママ)辰二月灌仏会日卒業斯波朝臣手録畢」(巻下巻二十末) 巻上に大永二年(1522)清原朝臣朱引・朱句読・墨筆片仮名・返点 加点識語「大永二年壬子九月重陽日加点畢 清原朝臣(花押)」 巻下に弘治元年(1555)清原陶氏朱引・朱句読・墨筆片仮名・返点 加点識語「弘治元年夷則残炎如焼加点少[?]生清原陶氏(花押)」 全巻に本文同筆墨筆片仮名・返点、〔室町末期〕別筆片仮名、義注、校語加筆 印記「栗山堂記」「中原光義」「光義私印」「趨古斎鑒賞之一」「池田新太郎」「雲邨文庫」 | |||
【解題】 | 論語は儒教経書の一。孔子とその門弟との問答及び高弟の教訓的説話を編纂したもの。全20篇よりなり、孔子の教を知るため根本的な書である。 本書は、本奥書によれば応永、寛正の斯波氏点本から移写し、また加点識語にあるように、上巻には大永二年(1522)清原朝臣により、下巻には弘治元年(1555)清原陶氏により、朱引・朱句読・墨筆片仮名・返点がある。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.29) | |||
【請求記号】 | 一-C-37 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 論語集解十巻 存巻第一至第五 | |||
【編著者】 | 魏何晏集解 | |||
【書写事項】 | 〔室町後期〕鈔本 | |||
【巻冊】 | 大一冊 | |||
【書誌事項】 | 本文共紙表紙、紙釘装 打付書「永正拾貳年/論語〈何晏集解/自一至五〉」 書型25.8×18.5㎝ 単辺22.6×15.0㎝ 有界毎半葉7行毎行20字 各篇末に本文同筆にて論語正義抜書 識語「[黒枝右馬助□□(花押)(以上墨抹)]/于時永正拾貳年〈乙/亥〉南呂吉日(朱印墨抹)」(巻五末) 識語同筆墨筆返点・送仮名・合符・朱引・朱句読 印記「雲邨文庫」 | |||
【解題】 | 論語は儒教経書の一。孔子とその門弟との問答及び高弟の教訓的説話を編纂したもの。全20篇よりなり、孔子の教を知るため根本的な書である。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.30) | |||
【請求記号】 | 一-C-42 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 論語集解十巻 | |||
【編著者】 | 魏何晏集解 | |||
【書写事項】 | 大永四年(1524)鈔本 | |||
【巻冊】 | 大三冊(上冊中下冊取り合わせ) | |||
【書誌事項】 | 改装濃縹色表紙、上冊、中下冊取り合せ本 上冊 書型26.0×18.8㎝ 無辺無界毎半葉6行毎行13字字高約20.5㎝ 本文同筆青墨筆異本校合注・ヲコト点(博士点)・四声点・音義注 中下冊 書型26.0×17.8㎝ 無辺無界毎半葉6行毎行14字字高約22.5㎝ 奥書「于時 大永四期(甲/申)臘月中澣」(巻末) 文久二年三年木村正辞識語あり 本文同筆朱筆引・句読・朱送仮名、本文同筆墨筆返点・送仮名、〔江戸中期〕墨筆送仮名 印記「左京藤原貞幹蔵書」「江戸四日市珍書儈達摩屋五一」「木正辞章」「雲邨文庫」 | |||
【解題】 | 論語は儒教経書の一。孔子とその門弟との問答及び高弟の教訓的説話を編纂したもの。全20篇よりなり、孔子の教を知るため根本的な書である。 本書は、木村正辞識語によれば、『経籍訪古志』に「求古楼蔵」として著録され、蔵書印にもあるように藤原貞幹旧蔵書で、貞幹没後、狩谷棭斎の蔵書となった。上冊巻一、二までの〔江戸初期〕写本と中下冊大永四年(1524)写本との取り合せ本である。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.30) | |||
【請求記号】 | 一-C-40 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 論語集解十巻 存巻第一至第五 | |||
【編著者】 | 魏何晏集解 | |||
【書写事項】 | 永禄六年(1563)義住鈔本 | |||
【巻冊】 | 大一冊 | |||
【書誌事項】 | 改装茶色表紙 後補書題簽「永禄本論語 古写本 全」 書型22.8×17.0㎝ 単辺16.9×14.0㎝ 有界毎半葉8行毎行13字内外 書写奥書「永禄六年菊月九月書之/筆者義住(花押)」(巻五末) 本文同筆朱引・墨筆返点・送仮名・合符 印記「雲邨文庫」 | |||
【解題】 | 論語は儒教経書の一。孔子とその門弟との問答及び高弟の教訓的説話を編纂したもの。全20篇よりなり、孔子の教を知るため根本的な書である。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.31) | |||
【請求記号】 | 一-C-39 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 孟子十四巻 | |||
【編著者】 | 漢趙岐注 | |||
【書写事項】 | 〔室町後期〕釈元良鈔本 | |||
【巻冊】 | 大七冊 | |||
【書誌事項】 | 原装本文共紙表紙、後補淡代赭色覆表紙 原表紙打付書「孟子(冊次)幾之幾」 書型24.4×14.5㎝ 無辺無界毎半葉5行毎行14字 本文同筆朱ヲコト点(明経点)・片仮名・朱引・科段・墨筆片仮名・返点、〔室町末期〕、〔江戸初期〕各別筆音義注加筆 印記「大寧院」「雲邨文庫」 | |||
【解題】 | 孟子は、戦国魯の孟軻の撰。後漢の趙岐が注を作り、各篇を上下に分けてから十四篇となった。宋代、四書の一に加えられると、儒家の経典として重視され、十三経の一になる。その説は性善説に基づいて仁義をとなえ、王道を天下に実現するにあって、楊朱・墨瞿の説を排撃する。 本書は、首に「孟子題辞」、末に「老子篇叙」があり、叙末に「元良」(南禅寺金地院巣雲)の署名がある。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.27) | |||
【請求記号】 | 一-C-30 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 孟子十四巻 | |||
【編著者】 | 漢趙岐注 | |||
【書写事項】 | 永禄十年(1567)釈聖信鈔本 | |||
【巻冊】 | 升一帖 | |||
【書誌事項】 | 〔原装〕打曇表紙、綴葉装 書型15.5×16.5㎝ 無辺無界毎半葉12行毎行15字字高約13.0㎝ 本奥書「御本云/蒙 仰業賢以家伝全部点進之秘説/無所脱漏矣/天文癸卯南呂初二 侍従三位入道宗友」(末) 書写奥書「右全部者以高辻長雅卿本於仁和寺写之尤可為證本/者也秘蔵々々/于時永禄〈丁/卯〉年五月六日 聖信〈春秋/廿四歳〉」(末本奥書次) 本文同筆朱ヲコト点(明経点)・墨筆返点・合符 印記「雲邨文庫」 | |||
【解題】 | 孟子は、戦国魯の孟軻の撰。後漢の趙岐が注を作り、各篇を上下に分けてから十四篇となった。宋代、四書の一に加えられると、儒家の経典として重視され、十三経の一になる。その説は性善説に基づいて仁義をとなえ、王道を天下に実現するにあって、楊朱・墨瞿の説を排撃する。 本書は、奥書によれば、清原業賢が長雅卿のために書写したものを勧修寺二十六世長吏釈聖信が移写したものである。首に「孟子題辞」あり。本文巻首「趙氏註」と題するも、注なく本文のみ。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.27) | |||
【請求記号】 | 一-C-31 | |||
画像 | ||||
子部 | ||||
集部 | ||||
国書 | ||||
【書名】 | 錦綉段不分巻 | |||
【編著者】 | 釈龍澤(天隠)編 | |||
【書写事項】 | 康正二年(1456)釈龍沢自筆本 | |||
【巻冊】 | 大一冊 | |||
【書誌事項】 | 改装〔幕末期〕水縹色市松文織出絹表紙 見返し香色石畳文様尽蝋箋紙 原書題簽「錦綉段」貼付 書形24.0×18.3㎝ 無辺無界毎半葉13行毎行21字字高約20.0㎝ 奥書「康正丙子林鐘十有七日也 天隠龍沢撰」又〔江戸中期〕写通行跋文貼付 識語「此錦綉段壹冊/天隠和尚真蹟也寔而為希/世珍莫随摸稜手/首夏下旬/真珠菴/宗玄證焉(朱印「主玄」「不識弌味」)」(巻末遊紙表) 別筆〔江戸中期〕極書「錦綉段/南禅寺天隠和尚/正筆」貼付(同裏) 本文同筆朱引・朱句読・平仄、墨筆合符・返点、〔江戸中期〕校異・音義注 印記「雲邨文庫」 | |||
【解題】 | 本書は、撰者天隠龍沢の自筆稿本と見られる。極書筆者宗玄は〔江戸中期〕の大徳寺第二百三十五代宗玄天岸か。通行跋文とは、江戸期刊本に付されるもので、「近有新編新選二集而出自中唐至元季毎編/千餘種童蒙者往往倦背誦余暇日采摭為三百/二十八篇又自書以与二三子令誦之庶幾知鳥獣草木之名云/庚正丙子林鐘十有七日也 黙雲龍沢」とある。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.15) | |||
【請求記号】 | 一-C-8 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 錦繡段不分巻 | |||
【編著者】 | 釈龍澤(天隠)編 | |||
【書写事項】 | 元亀二年(1571)写本 | |||
【巻冊】 | 大一冊 | |||
【書誌事項】 | 原装本文共紙表紙、後補渋刷毛目覆表紙、本文楮斐交漉紙 原表紙打付書「錦繍段全部」、後補表紙書題簽「錦繍段」又右上「元亀二年四月書写」 書型25.8×17.6㎝ 単辺20.3×15.1㎝ 有界毎半葉9行毎行20字 本奥書「康正丙子林鐘十有日也 前建仁 黙雲叟 天隠叟龍沢」 書写奥書「于時元亀二年〈辛/未〉四月吉日 筆者□□(二字分切取)書之」 裏表紙裏識語二種あり 本文同筆朱引・朱句読、朱墨返点、〔江戸中期〕墨筆訓注 印記「硯湖秘蔵奇書之壹」「硯湖秘笈」「徳居」「尚古斎」「岡兼」「雲邨文庫」 | |||
【解題】 | 識語二種には、「近世唐明之詩体学之錦繍段不読/自元亀二辛未至寛政二庚戌二百十年古/本故除置」「然室天叟ハ康正時代ノ僧トミユ五山ノ中ノ僧/康正ハ当寛政己酉迄三百三十餘年ニ成」とあり、これによれば、奥書の筆者名切取部は、然室天叟か。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.15) | |||
【請求記号】 | 一-C-9 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 史記〔桃源鈔〕一百三十卷 闕本紀四・七 | |||
【編著者】 | 釈瑞仙抄 | |||
【書写事項】 | 永禄七年(1564)写本(寄合書) | |||
【巻冊】 | 大二十冊 | |||
【書誌事項】 | 改装淡縹色無地表紙 書題簽「史記桃源鈔(篇名/幾之幾)」 書形27.5×20.9㎝ 無辺無界毎半葉12行毎行30字乃至40字字高約22.8㎝ 本紀第六末、第八末、列伝第六十八末、巻末に文明九年(1477)瑞仙本奥書あり 巻第八十四列伝第二十四冊首、又同冊巻第九十列伝第三十末に識語あり 書写奥書「永禄七年八月廿四日 書了」 本文同時期朱引・朱句読 印記「米沢蔵書」 | |||
【解題】 | 『史記抄』は文明八年から九年(1476〜77)、当時近江・永源寺に応仁の乱を避けていた桃源瑞仙が門弟らに「史記」を講説した口語仮名抄で、本書の巻末本奥書にも「…文明丁酉夏五月初九日是亦村僧書於翠微深処之軒…」とある。識語には、「此書与前一帙今分以為二策也」(巻第八十四列伝第二十四冊首)又「此巻 大昌天隠翁借以備一覧/在余寔袞栄也而童汗手之/為炉火所焼焉親写補書/見還千載之後青志外史/学者庶幾知為我家焦/尾也」(同冊巻第九十列伝第三十末)とある。 首「史記集解序」「補史記序」「史記索隠序」「史記正義序」「三皇本紀」各抄、本文巻首「五帝本紀第一 史記一」巻末「太史公自序第七十」(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.18) | |||
【請求記号】 | 一-C-(16) | |||
画像 | ||||
【書名】 | 実語教童子教 | |||
【編著者】 | ||||
【書写事項】 | 明応六年(1497)藤千代麻呂写本 | |||
【巻冊】 | 大一冊 | |||
【書誌事項】 | 改装渋引表紙 旧共紙表紙(後補)見返し裏貼付 見返し金銀切箔野毛押し雲母引間合紙 打付書「実語教/童子教」 書形26.6×20.2㎝ 無辺無界毎半葉6行毎行10字字高約22.5㎝ 奥書「明応六年強圉鶉火涂月上澣日 於/蓬莱方丈瀛州之里書之/藤千代麻呂」 識語「宝寿院」「堯慶」(旧共紙表紙)又「寛政八丙辰年四月日加修補也 堯慶」(旧裏表紙) 本文同筆朱雁金点、合符、墨筆十二点、片仮名、振仮名 印記「木正辞章」「雲邨文庫」 | |||
【解題】 | 書写者藤千代麻呂については、未詳であるが、字様によれば少年とも思われる。 (『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.18) | |||
【請求記号】 | 一-C-18 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 職原鈔二巻 | |||
【編著者】 | 北畠親房撰 | |||
【書写事項】 | 文禄三年(1594)写本 | |||
【巻冊】 | 半二冊 | |||
【書誌事項】 | 〔原装〕栗皮表紙、本文楮斐交漉紙 書題簽「職原集上(下)」 書型23.6×16.3㎝ 単辺17.3×12.9㎝ 有界毎半葉9行毎行18字 本文同筆識語「見恵」(末) 書写奥書「文禄三年黄鐘下澣於于竜阜書写焉也」 本文同筆朱引・朱句読、墨筆返点・送仮名 | |||
【解題】 | (『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.19) | |||
【請求記号】 | 一-C-19 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 禅儀外文臆断二巻 | |||
【編著者】 | 釈師錬(虎関)撰 興勗(道樹)臆断 | |||
【書写事項】 | 天正三年(1575)釈玄興等写本 | |||
【巻冊】 | 大二冊 | |||
【書誌事項】 | 原共紙表紙(改装後内扉) 改装縹色無地表紙 後補紅紙書題簽「禅儀外文臆断上(下)」 原表紙打付書「示単人義外文金少上(下)」(「禅儀外文鈔」解字) 書型25.7×19.3㎝ 無界毎半葉14行毎行30字内外字高約22.5㎝ 本奥書「道樹和尚自筆云/禅儀外文集之臆断両冊八十七紙天文八年歳/次己酉十一月十二日於道樹笏室書畢/歳七十四之全枝在判」 別筆書写奥書「天正乙亥穐七月日之十三憑伏絶学寮中之受/祝予殊卓光久琮俊冲碩貞之十餘輩半日/騰写之了珍々重々虚白叟書焉」 | |||
【解題】 | 本書は、書写奥書にあるように寄合書である。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.21) | |||
【請求記号】 | 一-C-20 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 古文孝経〔抄〕一卷 | |||
【編著者】 | 清原枝賢述 曲肱斎聞書 | |||
【書写事項】 | 文禄二年(1593)藤原盛政写本 | |||
【巻冊】 | 大一冊 | |||
【書誌事項】 | 原装縹色無地表紙 包背装 〔原〕書題簽「孝経抄 全」 書型25.7×20.3㎝ 無界毎半葉12行毎行28字内外字高約21.5㎝ 書写奥書「為清家累代蘊奥抄 余老師曲肱斎就雪庵道白公不別時/別儒学而自浅到深而四書六籍等秘点密抄習写矣 吾子依/性緩怠倦孝悌故温故致新住思孝道興志請師戒外見/不耻悪書邑令間自握管城子令写之畢時文禄二載弥生/望日三十郎盛政(花押)」 本文同筆朱引・朱句読、墨筆合点 印記「木正辞章」 | |||
【解題】 | 孝経は、十三経の一で、曾参の門人が孔子と曾参との孝道に関する問答を筆録したものといわれる。日本には早く伝わり、養老律令には孝経に関する学令が規定されていて、孔・鄭二注の行なわれたことが知られる。 本書は、孝経本文は「某々ーー」と略載し、続いて経伝を注釈したもの。間々「環抄云」として清原宣賢(号環翠軒)説を引き、奥書にあるように、宣賢の子業賢、もしくは孫枝賢(雪庵道白)の講説を某が聞書したものと思われる。本書と同系の抄には、京都大学付属図書館清家文庫蔵元亀四年写本、龍谷大学図書館蔵〔室町初期〕写本がある。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.14) | |||
【請求記号】 | 一-C-54 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 暦図(外題) | |||
【編著者】 | ||||
【書写事項】 | 〔天文十三年(1544)〕写〔永禄六年(1563)〕加筆 | |||
【巻冊】 | 半一冊 | |||
【書誌事項】 | 原装本文共紙表紙、新補淡香色地花菱文様研出覆表紙 原表紙中央打付書「暦図」、改装表紙書題簽「暦図〈天文十三年書写/永禄六年加筆〉」 書型24.3×16.7㎝ 単辺19.6×13.6㎝ 有界毎半葉10行4段 本文自寛正三年(1462)至天文十三年(1544)、別筆加筆至永禄六年(1563)(毎半葉8行3段) 印記「雲邨文庫」、他原表紙に印文不明朱壷印 | |||
【解題】 | 首に紀法之図、「暦昔日丁林初日出故謂之暦也後子代看(添仮名「コヨミ」)引暦林之事/故倭国暦謂之子代看也或曰天竺有草自一日生一葉至/三十日三十葉即晦日枯畢其後此草根丁林云者出生説/暦道令暦家丁林曰書也」の序文あり。本文は寛正三年(1462)より天文十三年(1544)まで。これに引き続き別筆にて永禄六年に至る加筆あり。(『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.28) | |||
【請求記号】 | 一-C-35 | |||
画像 | ||||
【書名】 | 観世流謠本 源氏供養 定家 | |||
【編著者】 | ||||
【書写事項】 | 天正三年(1575)写本(観世左近元尚跋) | |||
【巻冊】 | 小一帖 | |||
【書誌事項】 | 改装〔江戸前期〕褐色絹地金泥桔梗ツワブキ描表紙、綴葉装、本文斐紙 後補丹色絹地金泥尾花下絵題簽「源氏供養 定家」 書型17.2×12.2㎝ 無界毎半葉6行毎行14字内外字高約14.0㎝ 奥書「観世左近/天正三年霜月九日元尚(花押)/兼加[点]」 本文同筆墨筆ゴマ点、直シ | |||
【解題】 | (『岩崎文庫貴重書解題Ⅰ』p.16) | |||
【請求記号】 | 一-C-12 | |||
画像 | ||||
江戸時代 |