atoingashu012
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●碼頭の朝(福州) 福州省城に行くには閩江の河口から遡航二十五浬の馬尾に碇泊し更に小蒸汽にて九浬遡らねばならぬ。油を流したやうな滿々たる閩江の流れに苫した民船はゆるやかな帆影を映つし、炊煙にうるんだ朝靄のうちに包まれた港の朝はいとも靜かな情景である。 (印畫の複製を嚴禁す)//●碼頭の朝(福州) 福州省城に行くには閩江の河口から遡航二十五浬の馬尾に碇泊し更に小蒸汽にて九浬遡らねばならぬ。油を流したやうな満々たる閩江の流れに苫した民船はゆるやかな帆影を映つし、炊煙にうるんだ朝靄のうちに包まれた港の朝はいとも静かな情景である。 (印画の複製を厳禁す)
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