atoingashu010
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●厄病拂ひ(岳麓山にて) 文化都市のまん中に加持祈禱が未だ頭をもたげてる世の中に厄拂ひや厄神除けは不思儀でないが、これはまた念の入つた厄病拂ひで、神樣が四人の轅夫にかつがれて山に昇るのに出遇つた。大方山中でブー(ブー)ガラ(ガラ)の銅羅な喇叭で厄病神を叩き出すのであらうが、端然と轅の内に徭られる神樣こそ災難である。 (印畵の複製を嚴禁す)//●厄病払ひ(岳麓山にて) 文化都市のまん中に加持祈祷が未だ頭をもたげてる世の中に厄払ひや厄神除けは不思儀でないが、これはまた念の入つた厄病払ひで、神様が四人の轅夫にかつがれて山に昇るのに出遇つた。大方山中でブー(ブー)ガラ(ガラ)の銅羅な喇叭で厄病神を叩き出すのであらうが、端然と轅の内に徭られる神様こそ災難である。 (印画の複製を厳禁す)
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