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●甬城の跡(甯波) 丈餘に餘る城壁の一角に昔を語りげに壞れかけた樓門、遲々たる春の日も傾きかけて昔のまゝの陽影は流れて行く。甯波府城は一名甬城と稱せられ、甯波は遠く禹貢の楊州城で爾來鄞州、明州、慶元と變つて來た古い町で、周圍十五支里の卵形城廓には六門あり、北東の半面は甬江に限られ西南は運河に隔てられた樞要の地であつた (印畵の複製を嚴禁す)//●甬城の跡(寧波) 丈余に余る城壁の一角に昔を語りげに壊れかけた楼門、遅々たる春の日も傾きかけて昔のまゝの陽影は流れて行く。寧波府城は一名甬城と称せられ、寧波は遠く禹貢の楊州城《揚州城》で爾来鄞州、明州、慶元と変つて来た古い町で、周囲十五支里の卵形城廓には六門あり、北東の半面は甬江に限られ西南は運河に隔てられた枢要の地であつた (印画の複製を厳禁す)

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