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●城壁の上から(南京) 南京は古く戰國時代には楚玉の金陵城たり、六百年前明の太祖が王城として君臨し、周壁凡九十六支里、十六門を有する城壁を築き更に周百八十支里の外城を築いて龍蟠虎踞の要鎭を置いた處である。外廓は今は見るよしも無いが、内城三十二哩に亙る磚壁は高さ三十尺から五十尺に及び首都の圍ひとして堂々たる偉容を構へて居る (印畵の複製を嚴禁す)//●城壁の上から(南京) 南京は古く戦国時代には楚玉の金陵城たり、六百年前明の太祖が王城として君臨し、周壁凡九十六支里、十六門を有する城壁を築き更に周百八十支里の外城を築いて竜蟠虎踞の要鎮を置いた処である。外廓は今は見るよしも無いが、内城三十二哩に亘る磚壁は高さ三十尺から五十尺に及び首都の囲ひとして堂々たる偉容を構へて居る (印画の複製を厳禁す)
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