atoingashu008
64/190
●國境の望臺(興安北省) 此處に來ると蒙古も放牧やオボの詩に夢見る牧歌的存在でなく、緊張した武裝された國境線の現在である。一里幅計りの緩衝地帶を界に外蒙と對峙する望臺、熱の夏寒の冬、寸時も離さぬ雙眼鏡には何が映されるか、雨?風?唯水草を渉る風のみが國境も知らずげに西に東に無限の草原を疾走するのみ。 (印畵の複製を嚴禁す)//●国境の望台(興安北省) 此処に来ると蒙古も放牧やオボの詩に夢見る牧歌的存在でなく、緊張した武装された国境線の現在である。一里幅計りの緩衝地帯を界に外蒙と対峙する望台、熱の夏寒の冬、寸時も離さぬ双眼鏡には何が映されるか、雨?風?唯水草を渉る風のみが国境も知らずげに西に東に無限の草原を疾走するのみ。 (印画の複製を厳禁す)
元のページ