atoingashu002
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●長江の筏(楊子江《揚子江》口近くにて) 長江の水の大なるは今更ではない。その大水に浮ぶ筏の偉大なのには又全く吃驚せざるを得ない。筏は水上の部落である、幾重にか組立てられた丸太の浮島は或時は何百坪、或時は何千坪の面積に擴げられて、徍々數十戸の家屋がその上に建て並ぶ。犬猫を飼ひ鷄豚を養ひ、時に菜畝をさへ作られてそこには人生の喜悲哀樂を乘せて、長いものは半歳に渉つて流れ來る。(印畫の複製を嚴禁す)//●長江の筏(楊子江《揚子江》口近くにて) 長江の水の大なるは今更ではない。その大水に浮ぶ筏の偉大なのには又全く吃驚せざるを得ない。筏は水上の部落である、幾重にか組立てられた丸太の浮島は或時は何百坪、或時は何千坪の面積に拡げられて、徍々数十戸の家屋がその上に建て並ぶ。犬猫を飼ひ鶏豚を養ひ、時に菜畝をさへ作られてそこには人生の喜悲哀楽を乗せて、長いものは半歳に渉つて流れ来る。(印画の複製を厳禁す)
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