atoingashu002
138/186
●摩利受(廣目天)(居庸關)西方の守護神にして梵名はVirupaksaといふ。形像の意匠には種々の異説があるけれども、廣目飛耳の面貌に僅かに微笑の影を宿して居る。經に據れば持物には戟を持し索繩を握るものもあるらしいが、寫眞は右手に蛇を把り左手は寳珠をつまんで居る。四天王はすべて惡鬼妖魔を踏まへて居るのが共通の型である。左右脇像の老人と鬼婆は鑿痕の優秀を示す力作である。(印畫の複製を嚴禁す)//●摩利受(広目天)(居庸関)西方の守護神にして梵名はVirupaksaといふ。形像の意匠には種々の異説があるけれども、広目飛耳の面貌に僅かに微笑の影を宿して居る。経に拠れば持物には戟を持し索縄を握るものもあるらしいが、写真は右手に蛇を把り左手は宝珠をつまんで居る。四天王はすべて悪鬼妖魔を踏まへて居るのが共通の型である。左右脇像の老人と鬼婆は鑿痕の優秀を示す力作である。(印画の複製を厳禁す)
元のページ