白兎記(李三娘または劉知遠)



 宋の語り物テキストと言われる『五代史平話』、金の語り物『劉知遠諸宮調』、明の南戯『白兎記』などで知られる、中国五代後漢の初代皇帝劉知遠とその妻李三娘の物語である。
 舟山では、主人公の名で、「李三娘」あるいは「劉知遠」と呼ばれることが多い。歴史語りの伝統を受け継ぐ舟山木偶戯を代表する人形遣いの侯雅飛は、他郷にある夫と息子を思いながら、独り家郷で兄夫婦の虐待に耐える李三娘の物語と、辺境で国土防衛の戦いに身を挺し、ついには皇帝となる劉知遠の物語とを、交互に演じていく。侯家班(主演:侯雅飛、伴奏:顧国芳、侯国平)に、2004年3月10,11日と9月11日の午前午後一日二段で、全編を完全上演してもらった時の録画から、李三娘の物語を中心に、字幕を付けて公開する。
 以下、各段の梗概と、動画公開部分の説明である。
 なお全場面展開については、「中国木偶戯関係写真資料データベース」「物語を追って見る」の「歴史劇」、「白兎記(李三娘・劉知遠)」で確認いただきたい。また全編の逐語上演記録(中国語、日本語)については、『浙江省舟山の人形芝居―侯家一座と「李三娘(白兎記)」』風響社2011を参照されたい。

 

1 「除妖得宝」(化け物を退治して宝を得る)

 劉知遠は、李長者に見込まれ、李三娘の婿に迎えられるが、長者の死後、貧しい出身を嫌う兄の李洪信夫婦に屋敷を追い出され、墓所の小屋で、妻李三娘の機織り糸紡ぎで日を送る。職探しに出かけた劉知遠は、謀殺を企む兄夫婦に騙されて、人食い化け物の出る西瓜畑をもらうと、妻の制止を振り切って、勇んで化け物退治に出かける。
 
 

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 西瓜畑では、怪しい風に乗って西瓜の精が登場。「我こそは西瓜大仙。李家荘の瓜畑で、旅人を九十九人食った。あと一人食えば、南天門に昇るのだ。人の匂いがしてきたぞ。でかい西瓜に変身して、待ち伏せしよう」

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 劉知遠が西瓜畑にやって来るが、化け物は現れず、大きな西瓜が一つあるだけ。旧暦6月、暑さで劉知遠はのどがカラカラ。あたりを見回しても、農民は見あたらない。「野生の西瓜だろう、食べよう」と切りつけたとたん、西瓜の精が正体を現し、襲いかかる。西瓜の精は、相手が強いのに驚き、占ってみて、紫微星の生れ変り、皇帝となる運勢の劉知遠と知るが、この世ではただの凡夫、と戦い続ける。
 

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 西瓜の精と劉知遠の戦い。西瓜の精が怪しい風をおこすと、劉知遠は追い詰められ、死を覚悟し、三娘とは夢で会おう、と念じる。西瓜の精が勝ち誇っていると、太白金星が現れ、「西瓜の精は、この世に落とされた天の罪人だ。劉知遠が開国皇帝になるのを助けたら、許されて天に帰るのだ」と告げて、西瓜の精を兵書と宝剣に変える。金星は劉知遠を呼びさまし、去っていく。
 

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 息を吹き返した劉知遠は、一瞬、黄泉路かと戸惑う。しかし「後に二国に王たらん」と予言する兵書と宝剣を見つけると、神の加護に感謝して、妻李三娘に知らせに家路を急ぐ。

 帰宅した劉知遠は、妻李三娘に兵書宝剣を見せる。妻から妊娠を告げられるが、身重の妻の世話を兄夫婦に託して、并州に旅立つ。


 

2 「投軍」(軍に身を投ず)

 劉知遠は、兄夫婦が刺客として送った好漢の柴徳忠と意気投合し、義兄弟の契りを結び、共に并州を目指す。


 

3 「裏応外合」(内外呼応して勝利す)

 劉知遠と柴徳忠が并州に着く。大晋国に謀反して安南国に下った王天龍が、九龍関に攻め込み、并州は戦時態勢で、兵募集の張り紙がある。二人は、内外呼応策をとることとし、劉知遠は九龍関の大元帥岳林冲軍に、柴徳忠は偽って王天龍軍に投じる。柴徳忠は王天龍軍でさっそく幹部に抜擢されるが、劉知遠は、岳林冲に兵書宝剣を盗んだコソ泥と疑われ、後衛の夜回り兵とされる。
 一方、劉知遠が去った後も独り墓所の小屋で暮していた李三娘は、訪ねてきた兄李洪信に無理やり実家に連れ戻される。

 

4.1「李三娘推磨」(李三娘、臼を碾く)

 李三娘の兄李洪信は、妻の刁氏に唆されて、妹を屋敷に攫ってくる。李三娘は、殴られても再婚を承知しないので、粉ひき小屋に閉じ込められ、昼は八角井戸への水くみ、夜は粉ひきの奴隷労働を課される。

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 搭脚(小者)が4段の開演を告げる。輿に押し込められた李三娘が舞台を通過し、兄李洪信が後に続く。屋敷に着いた李洪信は、妻刁氏に李三娘拉致を報告。「実の妹だから乱暴するな」と言うが、「後は任せて」と追い出される。刁氏は李三娘を呼び出すと、貧乏な夫劉知遠のことはあきらめて金持と再婚しろ、と迫る。
 
 

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 再婚を承知しない李三娘に腹を立てた嫂刁氏が「劉知遠は死んだ」と言うと、李三娘は卒倒する。
 

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 正気に戻った三娘は、劉家の跡取りを妊娠していることを告げ、「死んで幽鬼となっても劉知遠の妻」と言い、「墓地の家に帰して」と訴える。
 

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 刁氏は、三娘を臼碾き小屋に押し込めると、夫李洪信を呼び、三娘が水汲み途中で休めないように底の尖った桶を特別に誂えて来るように言う。家人の阿福には、水汲みを監視させる。阿福は、昔、親切だった三娘を思い、こっそり助けようと考える。刁氏は、三娘はすぐにも音を上げて結婚を承知するだろうと、高を括り、念仏を唱えて退場。
 

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 李三娘は、八角井戸で水くみを始めるが、力が無く卒倒する。土地神が現れて、皇太子を無事産めるように国母さまを手伝おう、と水を汲み、李三娘を正気付かせて、水運びを手伝う。
 

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 夜、粉碾きをしていた李三娘が、寒さと飢えで倒れると、再び土地神が現れ、「一斗の麦から三斗三升の粉は碾けない」と言って、金持の家から少しずつかき集めてくる。五更になって、目覚めた三娘は粉が碾けているのを見て、神の加護に感謝して、再び水汲みに行く。
 

 

4.2「岳彩珍賜宝衣」(岳彩珍、宝衣を賜う)

 并州九龍関、岳林冲元帥の娘岳彩珍は、大雪の夜、寒さに凍える夜回り劉知遠の悲鳴を聞き、誤って父の宝衣を投げ与える。劉知遠は宝衣泥棒と訴えられるが、岳元帥の息子岳彬のとりなしで、岳元帥は自らの非を認め、劉知遠に兵書宝剣を返して、将軍に任じる。

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 北風が吹き、雪が舞う中、劉知遠は単の衣で夜回りをする。「并州で武功を挙げ、鳳冠霞帔で三娘に報いようと思ったが、岳元帥に兵書宝剣を取り上げられ、下働きの兵に落とされた」と嘆くうち、寒さに凍えて倒れる。龍が現れて劉知遠を守る。
 

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 岳元帥の娘、岳彩珍登場。「泣き声が聞こえたので高殿に登ってみたら、夜回り兵が単の衣で震えて倒れている」。岳彩珍は憐れに思い、葛籠から衣(実は皇帝から下賜された宝衣)を取って来るが、男女の間で直接、手渡すのは礼に背くと考え、高殿から投げ落とす。土地神が登場して、衣を受け取り、劉知遠に掛ける。土地神は「紫微星の生れ変り、皇帝になる運勢の劉知遠が凍死しそうだったので、うめき声を高殿に届けたところ、首尾よく岳彩珍が聞きつけて宝衣を投げ落とした。これで安心」と言って退場。
 

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 目覚めた劉知遠は、体が暖かいので見ると、夏涼しく冬暖かいという宝衣を着ている。驚くが、天の恵みと神に感謝して、雪掃きを続ける。小者が、劉知遠が岳元帥の宝衣を着こんでいるのに気づき、盗んだと思ってあわてて元帥に報告する。岳林冲は仰天し、すぐに軍事法廷を招集する。
 

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 白虎堂に将軍が集まり、劉知遠が引き出される。岳元帥は劉知遠を盗人と決めつけ、「冤罪だ」と叫ぶ劉知遠を斬らせるが、五本指の龍が現れて斬れない。岳元帥は不思議に思い、息子の岳彬に相談して、宝衣を管理していた娘の岳彩珍に確認することにする。
 

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 高殿の岳彩珍のところに岳元帥がやって来て「宝衣を出せ」と言う。岳彩珍は探しに行って、初めて昨日間違えて兵に投げ与えたことに気付く。岳林冲は、娘が不貞を働いた、と断じて殴りつける。
 

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 岳彩珍は父岳林冲の前に跪き、昨晩、夜回りが寒さに打ち震え、凍死しそうになっていたため、冬衣を投げようとして、誤ったことを説明する。岳林冲は軽率に娘の貞節を疑ったことを反省する。
 

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岳林冲は、娘岳彩珍の忠告を入れ、劉知遠に兵書宝剣を返して、重用することにして、息子岳彬にとりなしを頼む。
 

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 劉知遠は岳彬の説得に応じる条件として、兵書宝剣の返還、武器と馬、鎧兜の支給、「岳」の旗を「劉」の旗に変えることを要求し、岳林冲はすべて受け入れる。劉知遠は貧乏人の黒装束から一変、将軍の白装束で登場。今こそ軍功を立て、墓地の小屋で待つ妻李三娘に報いよう、と騎馬で出陣。
 
 王天龍征伐に出陣した劉知遠は、かねての計画通り、柴徳忠と謀って王天龍を倒す。凱旋した劉知遠らは、岳林冲に率いられて、大晋皇帝石敬塘に拝謁する。劉知遠は、親王位と妻岳彩珍を授けられ、すでに妻李三娘がいる、と断るが、抵抗むなしく華燭の宴となる。

 

5.「磨房生子」(臼碾き小屋で子を産む)

 劉知遠は岳林冲に代わって九龍関を守る。李三娘を迎えに部下を派遣するが、墓場の小屋はすでに無人で見つからない。 一方、なんとしても再婚を承知しない李三娘は、実家で、満足な食事も与えられず、棒で殴られながら、昼は水汲み、夜は粉ひきの重労働に耐えていた。
 

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 李三娘は陣痛が始まり、嫂に助けを乞うて泣き叫ぶが、反応は無く、痛さに気を失って倒れる。土地神登場。「これまで李三娘の水汲み、粉ひきを助けてきたが、ついに皇太子が誕生した。国母さまを正気付かせよう」と声を励ます。赤子の声で正気付いた李三娘は、抱き上げるが、臍の緒を切る鋏も無いので、歯で咬み切り、劉咬臍と名付ける。
 

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 土地神登場。「この赤子は劉家の跡取りだから、嫂の刁氏に見つかったら、三娘が水汲みに行っている留守に殺される。急ぎ助けが必要だ」と言って、「李三娘が泣き叫んでる」と竇おじを起こす。竇おじは最初、雷鳴と聞き違えるが、土地神が再度呼びかけると、ようやく「李三娘が大変だ」と、様子を見に行く。
 

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 竇おじが臼碾き小屋に近づくと赤子の声が聞こえる。竇おじは、李三娘が産の忌をいうのもかまわず、中に入って赤子を見る。「赤子は劉家の跡取りだから、嫂の刁氏に見つかったら、殺される、すぐに劉知遠の元に届けるべきだ」と言うが、李三娘はなかなか子を渡す決心がつかない。が、最後は納得し、劉知遠に咬臍誕生のいきさつと自らの救出を求める手紙を書くことにする。
 

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 李三娘は指を咬みきり、劉知遠に宛てて、血書を認めるが、旅支度を整えた竇おじが咬臍を受け取りに来ても、ぐずぐずして子を渡せない。とうとう竇おじは「嫂が来た」と嘘をついて、咬臍を奪い取る。李三娘は泣きながら見送る。
 

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 竇おじは赤子を抱いて、并州への道を急ぐ。并州に着くと、城門の兵に「子を預かって来たから劉知遠に伝えろ」と言う。
 

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 劉知遠が白虎堂で、故郷に人を派遣したが李三娘の行方はわからなかった、と嘆いていると、城門守衛の兵が、「竇老人という人が河南から子の父親劉知遠を捜しに来た」と報告する。
 劉知遠は、竇おじから、李三娘の手紙と咬臍を受け取る。竇おじの接待は当番兵に任せ、まず三娘の血書を読み、初めて兄夫婦のひどい仕打ちを知り、すぐにも三娘救出に向かうことにして、咬臍は岳彩珍に預けることにする
 

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 劉知遠の第二夫人となった岳彩珍が、部屋で第一夫人の李三娘が未だ見つからないことを心配していると、劉知遠が赤子を抱いて登場。劉知遠は、李三娘が兄夫婦のために水汲み粉ひきに追い使われながら産んだ子で、隣人の竇おじが届けてくれた、と言う。自分は河南に三娘を救いに行くから、世話をしてくれと岳彩珍に咬臍を託す。岳彩珍は、実の子よりもっと大切に育てようと決意する。搭脚(小者)が登場し、午前の舞台の終わりを告げる。
 

 

6.「劉咬臍認母」(劉咬臍、母に会う)

 竇おじから妻李三娘の苦境を聞いた劉知遠が、李三娘救出にいざ向かわんという時、安南国再度侵攻の知らせが届く。やむなく劉知遠は出陣するが、激しい戦闘の末、安南国の翡翠公主に捉えられる。
[ここで進行役の「搭脚」(小者)が舞台に登場し、安南国に拉致された劉知遠は翡翠公主の婿にされ、安南国に15年とどめられた後、ようやく許されて帰国した、と述べる。搭脚が退場して、後半の舞台が始まる。]
 

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 并州親王府、15歳の若者に成長した劉咬臍登場。帰国した父劉知遠に日ごろの鍛錬の成果を披露しようと、家人を連れて狩りに出かけるが、獲物がない。
 

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 土地神が登場。白兎に化けて、咬臍が射掛けた矢を銜えて逃げ、河南の李三娘の元に、劉咬臍を誘う。取り残された家人は、その場で咬臍が戻るのを待つことにする。
 

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 八角井戸で水をくみながら、李三娘が「夫劉知遠と別れて早15年」と考えていると、咬臍が兎を追って登場し、「兎がスカートに入ったので返して」と頼む。三娘が「知らない」と答えると、咬臍は癇癪を起して李三娘の水くみ桶を叩き壊す。「桶が無いと嫂に殺されるから弁償して」と三娘は咬臍に懇願して跪く。途端に、咬臍は激しい頭痛で立っていられなくなる。
 

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 これには何か謂れがあると、咬臍は改めて三娘の悲惨な風体を観察し、三娘から事情を聞いて、実母ではないかと疑うが、并州には母岳彩珍がいる。咬臍はわけがわからず、急ぎ帰って、父に確かめることにする。
 

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 李三娘は、去っていく劉咬臍の後ろ姿に夫劉知遠の面影を見て息子かと疑う。
 

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 土地神が登場し、再び兎に変身して咬臍を并州郊外に連れ戻す。咬臍は失くしたと心配した矢を見つけ、家人とも再会して家路に就く。
 

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 劉知遠が、白虎堂で妻李三娘に思いをはせていると、息子咬臍が入ってきて、八角井戸で水くみする老女に会ったと話す。劉知遠は最初、信じないが、八角井戸の話を聞いて納得、李三娘の血書を咬臍に見せる。咬臍は生みの母と知り、卒倒する。咬臍に促され、劉知遠はついに李三娘救出に向かう。
 

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 李の屋敷。李洪信は、婿の劉知遠と甥が、妹の三娘救出に来た、と聞いて、震えあがる。兵士が来て、李洪信夫婦を縛り上げて連行する。
 

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 劉知遠は粉ひき小屋に妻李三娘を訪ね、許しを乞う。三娘は最初、拒絶するが、劉知遠が跪くと、慌てて止める。咬臍が登場し、母に井戸端での無礼と、これまでの不孝を謝罪する。
 

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 李洪信夫婦の裁きの場。劉知遠は「二人を斬首せよ」と命じるが、李三娘の命乞いで、二人は許される。この時、譲位の聖旨が届き、一同は帰朝し、劉知遠は即位する。
 

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 皇帝に即位した劉知遠は、李三娘を皇后に、岳彩珍を中宮に立てたのをはじめ、すべての功労者に位階を授けて大団円となる。搭脚が「李三娘」の終わりを告げ、寿いで幕となる。