香港の祭祀と演劇

III-1 潮州系神像巡遊 (田仲一成 撮影 1978-79)
 元朗、大樹下天后廟の神誕祭祀に参加した潮州人の巡遊隊。花燈隊、大鑼鼓隊、八音隊の三隊から成る。花燈は、美しく着飾った若い女性たちが、それぞれ二つの花盆を天秤で担ぎ、優雅に歩行する。大鑼鼓は、小銅鑼を持つ少年たちが太鼓をはさんで2列縦隊に並び、合奏しながら行進する。潮州大鑼鼓の名で知られる。八音は、長衣を着、胡弓を弾く弦楽隊とこれに続く太鑼鼓が雅音を奏しながら行進する。   いずれも潮州の富力を示す。