香港の祭祀と演劇

II-2 海陸豊系神壇儀礼 (田仲一成 撮影 1978-79)
 中元盂蘭盆会において、海陸豊正一派道士が孤魂を鎮撫するために行う儀礼である。銅鑼、太鼓を打ち、鎖吶を吹き鳴らす豪壮な西秦音楽を背景にして、道士が組となって、経を読み、跳躍舞踏を繰り返す。開壇、発表、三朝、禮懺、晩参、北斗経、三官経、放生、大幽などの科儀をおこなう。