鄉民儀禮
蒲台島天后誕搶花炮
田仲一成 撮影



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香港島の南方海上の離島、蒲台島に天后廟があり、毎年農歴三月廿三日の天后誕生日に は、周辺から多数の漁船が集まって進香し、最終日には、【搶花炮】儀式が行われる。まず、 漁船(花炮会)は、各一個の花炮を天后廟に奉納する。ここの天后廟は、切り立った崖の上に立っており、廟の周囲に空き地がないため、通常の大きさの花炮を並べることができない。このため、各漁船は、小型の花炮を作って、これを廟の祭壇の上に吊るして並べる。 最終日に【搶花炮】儀式をおこなうときも、廟の立っている急斜面に単木製の棚を作ってこれを発射台とする。発射台の周囲には、十数個の花炮会の多数の若者がぎっしりと詰めかけて、台を取り囲む。父老が発射台に据えられた炮芯に点火し、空中に飛び出して落下してくる炮芯を若者たちが奪い合う。しかし、場所が狭くしかも急斜面の為、若者たちも自由に動くことができない。結局、落ちてきた炮芯を拾えるのは運次第ということになる。 各花炮会は、獲得した炮芯に対応した花炮を受けとり、漁船に乗せて帰る。

香港南方海上有離島叫做蒲台島,島上有一間天后廟,每年三月廿三日天后誕,許多漁船集合在蒲台島泊地,带着花炮(小型)而進香香。等到最后一天,舉行【搶花炮】儀式。這天后廟建立在懸崖上,廟宇傍邊沒有空地,因此各漁船帶來的花炮都掛在祭壇上面的空間。做【搶花炮】儀式時,廟宇立足的懸崖斜面,架起木棚,作為發射台,十幾個花炮會的壯丁圍住木棚,父老站在發射台而點火於炮彈,炮芯噴出於空中後,落下來時,壯丁彼此搶去,但場地窄小,是否搶到,幾乎依靠運氣。各花炮會對應獲得的炮芯,接到花炮,將它帶回到漁船,向各自母港航回去。