鄉民儀禮
河上鄉洪聖誕搶炮
田仲一成 撮影



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河上郷には、七つの花炮会があり、洪聖大王誕辰祭祀にあたり、各一個の花炮を神に奉納する。祭祀の最終日に「搶炮」儀式を行い、洪聖大王の神意によって、七つの花炮会の間で、花炮の下賜を受ける(奉納した花炮と異なったものを受け取ることが多い)。 村代表の父老が洪聖廟内の祭壇に並んでいる七つの「炮」の中の一つをとり、長い香枝を神像前の大燭にかざして点火し、炮と香枝を持って門外の草地に出る。草地に架設されている台の上に置かれた「炮」の芯に、香枝の火を点じ、火薬を爆発させて空中に発射する。しばらく滞空したあと、落下してくる炮芯を、七つの花炮会の若者が奪い合う。激しいもみあいの末、炮芯を獲得した花炮会が、第一花炮を受け取って去る。これを七回繰り返す。すべての炮を発射し終わって、七つの花炮の帰属が決まり、儀式が終わる。