教養講座 |
中央アジアの新聞・雑誌を読む |
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小松久男 東京大学名誉教授 東洋文庫研究員。 |
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近代の中央アジア(ロシア領トルキスタン)では20世紀初頭から現地語の新聞・雑誌が少なからず刊行されるようになりますが、これらは同時代のムスリム社会の生の声や情報を伝えるという意味で貴重な第一次史料といえます。東洋文庫にはこれらの史料がデジタル化された形でいくつか所蔵されており、その研究も行われています。今回の講座はその成果の公表もかねて、興味深い論説を選んで講読するものです。原文はアラビア文字表記のテュルク語なので、毎回その日本語訳を提示しながら進める予定です。 |
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【講座コード】 20240101 |
【金額】 一般 11,600円(友の会会員 10,440円) |
【持ち物】 |
【講座期間・曜日】 2024年1月20日〜2024年2月10日 土曜日 |
【カリキュラム】 |
第一回 | 2024年1月20日 | 土曜日 | 10:30〜12:00 | 教室:附属棟2階 | ムナッヴァル・カリ「改革とはなにか」『フルシド(太陽)』4号、1906年 |
第二回 | 2024年1月27日 | 土曜日 | 10:30〜12:00 | 教室:附属棟2階 | アハルッラー・ハイルッラー・オグリ「トルキスタン地方における新方式学校の歴史」『シューラー(協議)』23号、1913年 |
第三回 | 2024年2月3日 | 土曜日 | 10:30〜12:00 | 教室:附属棟2階 | マフムードホジャ・ベフブーディー「二つならず、四つの言語が必要なり」『アーイナ(鏡)』1号、1913年 |
第四回 | 2024年2月10日 | 土曜日 | 10:30〜12:00 | 教室:附属棟2階 | アブドゥラウフ・フィトラト「努力と堅忍なき民族に生存の権利はあらず」『アーイナ(鏡)』7号、1915年 |
近代中央アジアのムスリム知識人の共通の関心は、ロシアの植民地統治下でどうすれば自分たちの社会の存続と発展をはかることができるか、ということでした。この講座は、タシケントやサマルカンド、ブハラのムスリム知識人が新聞・雑誌を通して発信した変革のメッセージを読み解こうとするものです。
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